理事 小川浩一郎
自己紹介
理事の小川浩一郎です。20年ほど前からフットパスという英国発祥の歩く道の活動に携わってきまして、株式会社THE-O(ジオ)という歩くツアー専門の旅行会社を営んでいます。この他フットパス・ネットワーク北海道事務局、北海道科学大学客員准教授、日本フットパス協会理事も兼任中。もともとフットパスを日本に取り入れた父の団体の職員として「歩く」ことに携わりました。生まれも育ちも札幌でこの素晴らしい街をもっと多くの人たちに知ってもらいたい(自慢したい!)と思っています。国内外、フットパスやトレイル等問わずたくさんの「歩く道」を旅してきて、ワールドウォーカーとして奮闘中です。
この活動に関わったきっかけ
実は父の代から「歩く」活動を始めています。父は1990年代初頭にフットパスを日本に取り入れた張本人です。ガイドウォークや観察会とは異なる歩くことでつながる人同士や地域同士、人と地域など自然を感じられることはもちろん、地域を元気にしたり、その土地の歴史や文化を体感できるツールのため四半世紀ほど札幌市内でもフットパスを広める活動やイベントを行ってきており、市内で独自にルート設定もしてきていました。そんな時に北海道大学の下休場先生と木村先生に声をかけていただき、親子2代の長年の夢であった「札幌市内の長距離歩行ルートを!」の実現のために参加させてもらいました。
私にとって「歩く」こと
10代の頃は歩くことは面倒くさいことでした。この世界の入った時もまだその面は残っていましたが、英国や道内のフットパスを歩き、ただ自然を楽しみながら歩くだけに留まらず、その地域の歴史や文化、景観、食、そしてその地で生活をする人々に触れることではまってしまいました。様々な分野へアプローチするツールとして「歩く道」は最大の可能性を秘めていると思っていて、飽きっぽい僕でも今では公私ともに歩いて各地を楽しんでいます。
歩く旅は長期滞在につながります。車やバスなどでは半日も滞在しないところを1~3日かけて歩きます。そうすることで必然的に地域に触れるチャンスも、そして宿泊や飲食など地域への還元も増えることは間違いありません。ゆっくりのんびり、自分のペースで、登山とは違いいつでもどこでもだれとでも楽しめる「歩く道」に惚れ込んでいます。
参加するみなさまへ
さっぽろラウンドウォークは魅力がちりばめられたネックレスのようなものではないでしょうか?だれでも魅力に感じる、ある趣向の方が特に感じる魅力、マスとコアの両面を併せ持っています。誰もが歩く同じルートで楽しみたいこと、感じたいことは個々それぞれ異なります。歩きながら楽しめるのは例えば健康、例えばお花、例えばラーメンなどなどそのテーマは無限です。この幅が限りなく広いのが札幌市という都市部にあるこの道の強味でしょう!皆さんも開かれたルートの中でご自身だけの唯一の楽しみを見つけていただけると幸いです!