自己紹介

理事の朝倉です。ドーコンという建設コンサルタント会社で主に道内の観光政策やまちづくりのコンサルタントをしています。

私は旅行が大好きで、学生時代に全国各地を青春18きっぷで旅していました。時々鈍行列車の接続が悪い時など、待ち時間を利用して隣駅まで歩く機会もあり、そこで全く知らない土地を歩いて旅することの楽しさに目覚めました。社会人になった今でも出張時の空いた時間や休暇などを使って国内外で長距離歩く旅をしています。

この活動に関わったきっかけ

ここ数年は、運動不足だったこともあり、旅行時だけでなく日常でも札幌近郊にある自宅周辺で長距離散歩をする機会が多くなりました。そんな時に、私が修了した北大の観光創造専攻で「歩く観光」をテーマに研究会が開催されているのを知り、「是非」ということで参加させてもらいました。

私にとって「歩く」こと

私は大学院時代、北海道の観光史について研究しました。近代以降の観光旅行は「限られた時間でいかに多くの観光スポットを巡るか？」を追求して進化してきました。そうした視点からみると、数時間でわずかの距離しか動けない歩く旅は、無駄が多く効率が悪いように思えます。しかしながら、歩く旅は自分の感覚をフルに使って旅の記憶を体に刻むことのできる贅沢な旅のスタイルでもあります。

私は、一人で歩く旅が好きです。見知らぬ地を地図と感覚だけを頼りに歩く時の緊張感、誰もいない自然の中を歩く時に感じる没入感。ふと立ち止まり、気が向けば再び歩き始める気ままな旅。一歩ずつ時間をかけて、その土地の個性が色濃く滲む風景や匂い、肌触り、そして音を感じる旅。これまで国内外のいろんな場所で経験した歩く旅の記憶は、私の大切な宝物です。

参加するみなさまへ

急速に進化する情報技術は、知りたい情報を効率的に入手できる社会を実現しました。一方、その効率性は思いがけない偶然の出会いがもたらす豊かさを奪ってしまっているかもしれません。私は、旅の本当の醍醐味は、ガイドブックやＳＮＳに載っている「見たいもの」だけではなく、旅を通じて思いがけなく「見てしまうもの」にこそあるような気がしています。

あなたも歩く旅によって、ありふれたイメージではない、ありのままの札幌の姿に触れてみませんか？そして、ノイズに満ちた効率の悪い旅を通じて、自分だけの風景に出会う豊かな時間を過ごしてみませんか？